Xデザイン学校 第4回 ユーザーインタビュー編 その1

 

 リフレクションについて

リフレクションとは「反射」。自分が発信したことに対して、他者からの反射が返ってくることで、初めて自分のことを理解できる。鏡に映る自分の姿のようなものか。

サービスデザインの現場では、今回の経験から「どうすれば次回をより良くすることができるか」を考えるのがリフレクションだと浅野先生。

 

インタビュー手法や質問の方法など先生の講義

オープンクエスションとクローズドクエッションについて

質的調査を目的としたインタビューの場合、質問はオープンクエッションにすること。

クローズドクエスチョンでは、答えが引き出せなかった時にそこで話が終わってしまうから。

オープンクエッションとクローズドクエッションはそれぞれ長所短所がある。

オープンクエッションは自由に情報を引き出せる一方でインタビュイーへの負担が大きい。

クローズドクエッションは「はい・いいえ」で答えられうような質問のため、負担が少なく簡単に答えられる。

今回のような質的調査では、ユーザーの行動やその理由を知りたいため、オープンクエッションが適している。

医者の業務を例に説明。医者の仕事はインタビューが8割。患者に質問したことの回答から、生活習慣や病気の原因などを推測していくという。名医といわれる人は、患者の何気ない会話や仕草から様々な情報を読み解くそいうだ。

思い返すと、医者の問診ではクローズドクエッションとオープンクエッションを組み合わせて、効果的に情報を引き出しているように思う。

 

浅野先生曰く、良い質問とは「相手に内省を促すような質問」とのこと。

 

インタビューをより効果的に進める手法

  • 師匠と弟子モデル 尊敬する師匠に近付きたいから、なんにでも関心を持つ。なぜ?を5回繰り返すと、相手の考えている本質にたどり着く。
  • フォトエッセイを事前に書いてきてもらう手法。フォトエッセイを作成する際にインタビューイーが深く内省するので、その上でインタビューするとインサイトに近付きやすい。

 

インタビューワークショップ

半構造化インタビューorグループフォーカスインタビューを体験

インタビューテーマ「カタログ体験」

イントロダクション

必要な場合には、インフォームドコンセントを行う

 

自己紹介

 

趣味・大切にしていること

インタビュー1

カタログを使った経験

 

なぜ、使ったのか

 

今まで、カタログを使って良いこと悪いこと

インタビュー2

どのような購入支援サービスを使うか

 

それらを使って良いこと、悪いこと

クロージング

その他なんでも

 

感想

 

次回のプロセスとして、今回インタビューした人の中からサービス提案に結び付きそうな2名に絞り込む。基準となる軸を決めてインタビューイーを決定。協力会社が向かうべき方向を踏まえて、「脱下請け体質」「知識集約型」につながりそうなカタログ体験のユーザーを選択した。

 

質問内容の設計

今回のインタビュー内容は先生があらかじめ設計したもの。

質問の設計がインタビュー結果の「質」と「量」に影響する。自分でインタビューを実践してく場合、「どうしたら効果的に情報を引き出せるか」を考える必要がある。

 

次回、5回目はデプスインタビュー。

 

学校で学ぶ意義→4回目まで通ってみてよかったこと

  1. 手法や型を体系的に学ぶ
  2. 実践する場 トライしても、利害関係が無いから失敗できる。練習する環境としては最適。
  3. ロールモデルの発見 グループワークの議論で、チーム共通の基準軸を指し示す人。

地図を描いて、自分たちが今いる場所を示した上で、これから進んでいく方向を一緒に考える。グループワークの中で、共通の地図とコンパスを提示できる人になりたい。