Xデザイン学校 第6回 ペルソナ・シナリオ法編 その1

プロセス

最初に講義。まずはアイディエーション(発想法)について、続いてペルソナ・シナリオ法へ。講義の後、前回作成したユーザーシナリオをもとに、事象をポストイットに書き出し、上位下位分析を行った。

 

マトリクス化

インタビューで作成したユーザーシナリオを分類し、属性でグルーピングしていく。目標のビジネスモデルに繋がりそうなユーザーを選択する。

 

上位下位分析法

上位下位分析はwant to have→want to do →want to beという階層で書き出した事象を分類していく。

その際に、

「Doするためにhaveしたいもの。」

「Beするためにdoしたいこと。」

上位と下位を関連付けながら分類していく。事象をグルーピンングして洞察し、一段上に当てはまるものを見つけて言語化する。


やってみて

want to have はたくさん出るが、want to doへの繋がりが弱く、うまく分散しなかった。分析の時に、want to doにつながる洞察の粒度が荒かったため、要素を拾い上げることができなかったのかもしれない。

 

事象の書き出しの注意点

事象をポストイットに書き出す時には、「体言止め」ではなく「用語止め」文章を動詞で終えるようにすること。一枚のカードの中で、情景が目に浮かぶような文章を丁寧に記述することが大切。たとえば「育児と仕事を両立させるために、リモートワークが導入されると助かる」という感じ。このように書かないと、うまくラダーアップしていかないそうだ。

 

ビジネスモデルを明確に
ビジネスモデルを意識していないと、上位下位分析もうまくいかない。これまでのワーク全部に共通するが、ビジョンを持たずに手法を実践するのは意味がない。

 

事象の洞察と階層の分類
3つの階層に分類するのは難しい。事象はたくさん出るが、ほとんどが「Have」に収まってしまう事象ばかりで、上位への分類で関係が一直線になってしまった。「Doしたい」の洞察の粒度が粗かったようだ。事象は「なぜ~したいのか?」がわかるよう丁寧に書く。

 

次回に向けて 
前回作成したシナリオシートをもとに、事象の上位下位分析を行ったが、事象の羅列になってしまい、作ろうとするサービスが全くイメージ出来ない状態になった。次回は、今一度ビジネスモデルを意識して事象を分類し直し、上位下位分析を行う必要がある。Doの洞察を加えていく時は、適切な粒度を意識する。ビジネスモデルを意識しすぎると、インタビューの進行や事象の分析が作為的になってしまいそうだと思っていたが、意識しないと目的意識のない手法の実践になってしまうと感じた。
ビジネスモデルの実現に向けて、インタビュー内容を洞察、整理し直すことが軌道修正の第一歩。